Highly Specialized Solar Panels Loon Header

天空から世界を救う

インターネットと航空宇宙技術の粋を集めたLoon気球プロジェクト
マキシオンソーラーパネル
ソーラーパイオニア

なんの警告もなく、マグニチュード8.0の地震が発生します。

長く激しい揺れが続き、ようやく収まります。数千人の被災者が食料、きれいな水、電気を求めるようになります。

ほとんどの通信手段は破壊され、家族や友人との連絡は取れません。行政は支援物資を送るのに四苦八苦します。

しかし、ペルーで災害が発生したとき、はるか高い空の上では驚くべきことが起こっていました。

成層圏に浮かぶ数機の気球が被災地の上空に移動し、被災者に対してインターネット接続の提供を開始したのです。地震発生からわずか48時間以内のことでした。

Loonの気球はテニスコートほどのサイズで、特設プラットフォームから打ち上げられます。すべての搭載機材は、サンパワーマキシオンのソーラーテクノロジーと充電式バッテリーの電気を利用しています。

Loonの気球はテニスコートほどのサイズで、特設プラットフォームから打ち上げられます。すべての搭載機材は、サンパワーマキシオンのソーラーテクノロジーと充電式バッテリーの電気を利用しています。

被災者たちにとっては一生忘れられない2019年のある日曜日の朝、まさに天からの救いがあったのです。

それは、Alphabetの最新の独立事業のひとつであるLoon(以前はGoogle [X]の一部)により製作・運営された高高度気球の革新的なネットワークがもたらしました。セルタワーの基幹部品を再設計して地球上空に運ぶことにより、Loonの開発パイオニアたちは自然災害の数十万人の被災者に非常用のインターネット接続を提供しました。Loonは、インターネットがまったくない地域や、接続が限られている世界中の無数の地域でのサービスを可能にしています。

成層圏での挑戦

表面的にはエレガントなほどシンプルな発想に思えるLoonの気球ネットワークは、実は科学、工学、技術の領域においてかつてない複雑で難しいプロジェクトでした。科学の粋を集めたインキュベーターには、最も優秀なベンダーだけが選ばれました。2013年の正式な打ち上げから、太陽光発電のプロバイダーとしてサンパワーが選ばれたことは大変光栄なことです。

気球は上空15,000~21,000メートルの間の気流に乗って移動します。私たちは太陽、大気、精密機械、そしてスマートなアルゴリズムの集合体を利用して成層圏を進む潜水艦のようなものを開発しました。
Loonエンジニアリング主任、Salvatore Candido(サルバトーレ・カンディド)

地上のセルタワーのグループと同様、Loonバルーン同士がネットワークを形成して特定エリアにサービスを提供します。しかし気球は絶えず移動するため、目的の方向に吹く風の層に到達するには、上下動の操作が必要です。この正確な操作を可能にするのがマキシオンのソーラーテクノロジーを搭載した最先端の機材であり、複雑なアルゴリズムとソフトウェアを利用するナビゲーションシステムです。気圧と高度を制御する特殊なソーラーポンプ。夜間用のソーラーパワーを蓄電する充電式バッテリー。高度な気象監視デバイスなど。操作を正しく行うためには、どの部品も信頼性・耐久性が高く、軽量でなければなりません。太陽光発電も例外ではありません。

史上初のソーラーソリューション

マキシオンのエンジニアたちはProject Loonにとってマキシオンのソーラーテクノロジーが理想的であることを最初から確信していました。世界中の屋根に取り付けられているマキシオンソーラーセルは、成層圏の強烈な紫外線、時速100kmの強風、マイナス90°Cという極寒の気象条件にも耐えられることを知っていたからです。

さらに、マキシオンソーラーセルを導入した家庭や企業では、他社の太陽光発電と比較して同じスペースで25年間にわたり発電量が35%も多いということも知っていました。1 サンパワー400W、変換効率22.6%、同サイズアレイの従来のパネル(310W単結晶PERC、変換効率19%、約1.64m²)と比較  マキシオンのパネルは表面積が狭くても、昼夜を問わずLoonの基幹システムを稼働させるのに十分な電力を発電できます。

そこでフランスのマキシオンチームは、Loonの厳しい要求を満たす高度に特化したソーラーパネルの製造に取り掛かりました。極めて薄いパネル構造をデザインし、ほんの1グラムでも軽量化するために不要な部分を取り除くといった努力の積み重ねにより、わずか1 kgの鳥の羽のように軽いパネルで165 Wのクリーンな電力を発電できる、史上初のソーラーソリューションを生み出しました。こうしてマキシオンが成層圏で提供する太陽光発電システムはLoonで現実のものになりました。

Loonの気球への搭載準備が完了した、カスタマイズしたサンパワーマキシオンの100 Wパネル。

Loonの気球への搭載準備が完了した、カスタマイズしたマキシオンの165 Wパネル。

ビジョンを高く掲げる

現在、Loonは大胆なテクノロジーの発明と統合により、あらゆる場所の人々をつなぐという野心的なミッションの実現に向けて取り組んでいます。大気モデリング、材料科学、機械学習、通信システム、再生可能エネルギーのパイオニアとして、これまで目覚しい成果を達成してきました。

2019年ペルー: 
マグニチュード8.0の壊滅的な地震がペルーと周辺地域を襲った際、Loonは付近の気球群を被災地の上空に送り、被災者と地方自治体に重要なLTEサービスを記録的な早さで提供しました。

2017年プエルトリコ: 
ハリケーン・マリアが上陸して島のインフラに広範囲に及ぶ被害をもたらした際、Loonは政府機関や国際航空当局と協力して、最も被害が甚大だった地域に最も必要とされるインターネット接続を提供しました。

2017年ペルー: 
激しい雨と洪水により、リマとその周辺に住む何万人もの人々が避難し、ペルー政府当局は800以上の地域で緊急事態宣言を発令しました。洪水の甚大な被害を受けた地域の復興のために、Loonは通信インフラの再構築において重要な支援を行いました

Loonの次のステージ

Loonは被災救援だけでなく、その後も影響力を増しています。現在、世界中のサービスがないか、不足している地域にインターネットアクセスを提供するため、電気通信会社や政府と協力しています。サンパワーは、インターネットへ安全に広範囲で接続できる未来に向けて尽力している先駆的なLoonの開発者に対し、太陽光発電の専門のノウハウを提供できることを誇りに思っています。

Loon:概要

ミッション:あらゆる場所にいる人々の絆をつなぐ
エネルギー:マキシオンのカスタムソーラーパネルが165 Wの電力を出力。夜間は充電式バッテリーを使用
飛行高度:18,000~23,000メートル
成層圏の気象条件:最低気温はマイナス90°C気圧は海抜0メートルと比較して99%減大気が薄いため、紫外線からはほとんど保護されません。
飛行時間:離陸から着陸まで100日以上の飛行が可能。
飛行時間記録:連続飛行時間の最長記録は223日間。
累積飛行時間:100万時間以上。
累積飛行距離:4,000万キロメートル以上(地球1,000周分)。

Project Loonで採用されたサンパワーソーラーセル

 

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